2020年東京オリンピックで決済の主役になりそうなのがVISAタッチ決済。
というよりも・・チケット購入でもオリンピック会場内でも利用可能なクレジットカードはオリンピックスポンサーであるVISAだけ。
そして会場中に設置されるのが、かざすだけの決済を可能にするVISAタッチ決済対応端末・・主役になりそうと言うより「主役が決定」している!
そして今、”VISAタッチ決済可能”という条件で今決済事業者を選ぶとすると俄然浮上してくるのが、いち早くNFC TypeA/B対応に対応している「Square」。
さらに2019年10月、キャッシュレス消費者還元事業施行を前にクレジットカード決済手数料無料キャンペーン(9月30日まで)を行っており、お店の決済をキャッシュレス化したいオーナーさんには見逃せない存在となっているのです。
もくじ
Square(スクエア)とは?
SquareはTwitterの創業者として知られるジャック・ドーシー氏が設立したアメリカの企業で、クレジットカードの決済端末「 Square Reader 」と無料の 「Square POSレジアプリ 」を提供しています。
日本進出にあたっては三井住友と提携、現在も協力関係にあります。
Squareの決済イメージは下の動画を見てもらうとわかるよ。
「三井住友× Square 」
クレジットカードのタッチ決済OK
いや、なんかスタイリッシュ?てゆうの?オシャレね~
・・ん?この動画だとクレジットカード置くだけでも払えちゃう?
うん。これが 噂のVISAタッチ決済 。コンタクトレス決済とかNFC payとも呼ばれてるよ。
VISAだけじゃなくて Master 、 JCB 、 American Express など主要国際ブランドも対応してるんだ。
えぇと・・確かSuicaとかの電子マネーは FeliCa で、クレジットカードのタッチ決済は・・なんだっけ?
NFC TypeA/B ね。 NFC はかざして通信する技術のことで、 TypeA/B も Type F の FeliCa もタッチ決済できるのは同じ。
けど、世界的に普及してるのは TypeA/B 。ソニーが開発して主に日本で独自に発展したのが FeliCa なんだよね。
独自に発展て意味でガラパゴスケータイ=ガラケーって呼ばれてるけど、ガラケーと共に発展した おサイフケータイの技術= FeliCa もガラパゴスな決済って言われてる。
実際にそれぞれ対応してる端末じゃないと決済できないから、今は日本国内で対応店舗の多い FeliCa の方が使えるってことになるけどね。
つまり・・Suica とかEdyとかの電子マネーは FeliCa だから海外で使える場所は少ないけど、タッチ決済可のクレジットカードは海外でも使える・・と。
そう。
日本はこれまで FeliCa が主流だったから TypeA/B に対応したお店も少なかったんだけど、オリンピックを前にしてなんとか TypeA/B を普及させたいってVISAさんは考えてるらしい・・
そういえば・・某デビットカードが今までJCBだけだったのがVISAも選べるようになってね、タッチ決済したくて申し込んじゃった。
あ、あと新しく出る還元率3%で話題のLINEクレジットカードもVISAだしね。
TypeA/B が普及してるアメリカ企業のSquareと、日本で初めてVISAと契約して強いつながりを持つ三井住友・・
となると NFC TypeA/B 対応は自然な流れだよね。
はっ!そういうことか・・
VISAなら申し込み当日に導入可能
ん?クレジットカードってお店で導入するのに審査で結構時間かかるって聞くけど・・
うん、一応審査はあるんだけどね。通れば最短で申し込んだその日から使えるようになる。
VISAだけじゃなくMaster、American Express もね。
Square は他に JCB、Diners Club、Discover もあるけど、こっちは審査に時間がかかるよ。
・・?
これはね、こういうことなんだ。
VISA、Master、American Express
→ Square が審査
JCB、Diners Club、Discover
→ JCBが審査
なるほど・・
ちなみに JCB は日本生まれの国際カードブランドで、日本の銀行が発行するデビットカードやお店が発行するカードのブランドって JCB が多いから、持ってる人は結構いると思うんだけど・・
あるある。気付いたら JCB ばかり。
だから JCB も取り扱いたいとこなんだけど、悩ましいのはJCBの決済手数料の高さ。
他の決済事業者でもVISAと比べて高め設定なところ、 Squareの JCB 決済手数料は3.95%、その他3.25%と、特に差がある・・
確かにその差は悩ましい・・
ただし!Squareでは9月30日まで、決済手数料無料キャンペーンやってるの。
10月1日からは決済手数料がかかるけど、キャッシュレス消費者還元事業のスタートで2.16%と、お店にとっては導入しやすくなってるよ。
そのせいか、最短3日と言われてたJCBの方の審査が、今は申し込みが立て込んでるようで2~3週間かかる。
これからまだまだ増えるだろうから、 JCB を扱うなら早めに申し込んでおこう。
電子マネーも対応予定
ん?これは・・クレジットカードのタッチ決済も電子マネーのタッチ決済もできるってこと?
そう。 Squareはクレジット決済しか対応してないってことでスルーしてるオーナーさんもいるかと思うけど、2019年中には電子マネーに対応予定。
ま、予定は未定とも言うから遅れる可能性もゼロとは言えないけどね。
既に 今販売されてる Square のカードリーダー自体はFeliCa に対応してるけどね。
まぁ・・どっちも対応してるだなんて・・となると、やっぱりお高いんでしょうね?
決済端末は他社のほぼ半額の7,980円
か、買います!すぐ買います!
慌てない、慌てない。
確かに安いんだけど、今はキャッシュレス消費者還元事業に参加すれば国が3分の2、決済事業者が3分の1を負担して0円になるから、制度を利用すれば端末の値段はあんまり関係ない。
あ、そっか。でもすごいねぇ、多機能なのにその安さって。すっきりしたデザインも素敵だし。
でしょ?このシンプルなデザインも Square の大きなメリットにつながるよ。
決済端末に数字ボタンが無い
あ!ホントだ。普通いろいろ入力するボタン付いてるよね?
うん。これがSquareカードリーダーの大きな特徴で、決済方法もちょっと他と違うんだ。
・・?
ここにも書いたけどクレジットカード決済は利用者が多い反面、お店での扱いはちょっと面倒な部分もあるんだよね。
クレジットカードをICチップで認証する場合は暗証番号入力、磁気で認証する場合はサインなんだけど・・
ん?これ数字ボタン無しで暗証番号どうするの?
Squareカードリーダーはスマホやタブレットと接続して使うんだけど、その画面に指やタッチペンで直接サインしてもらうの。電子サインってやつだね。
これは ICチップ も 磁気も同じ。この電子サインで、暗証番号入力っていうのは無いんだ。
私、暗証番号すぐ忘れちゃうからそれは嬉しい!お店側もやりやすそう。
さらにタッチ決済に対応してるカードならサインは要らない。お店でのカード決済がとってもスムーズになると思うよ。

画像:VISA
う~ん・・今までサインや暗証番号が面倒で電子マネーにチャージして使ってたけど・・
これならチャージの面倒が無くなるね。
そうだね。スマホも要らない、チャージも要らない、必要なのはカード1枚。
審査不要で作れるデビットカードもタッチ決済可能なものが増えてるから、利用者も増えるんじゃないかな?
あともうひとつ、最近お客さんのクレジットカードの情報を使って買い物してた店員のニュースがあったんだけど・・
お客さんに渡されたカードの情報を暗記してたってやつね。タッチ決済ならお店の人に渡す必要もないから安心だわ。
Squareカードリーダーと接続する端末
Squareカードリーダーを使うにはスマホ、タブレットが必要で、2つをBluetoothか、Square専用ドックにセットしてUSB 接続 して使います。
「Square クレジットカード決済手順」
スマホ/タブレットに金額を入力
→カードリーダーでカード読み取り
→ スマホ/タブレット 画面に直接サイン
(タッチ決済の場合はサイン不要)
iOSも Android もOK
決済端末をスマホやタブレットに接続・・っていうのは他の決済事業者にもあるんだけど、iPhone、iPad限定がほとんどで・・
も、もしやAndroidでもいけちゃうとか?
そう。 iPhone、iPad に比べて費用を安く抑えることもできるっていうのもSquare のメリットだね。
金額入れるだけならスマホでいっか・・ちょっとお買い得なスマホ探してくる~
慌てない、慌てない。その代金、国の補助金が適用されるかも・・
POSレジになる
補助金?レジ?情報量が多過ぎてわかんなくなってきたぞ・・
消費税増税と同時に軽減税率制度もスタートするでしょ?で、消費税8%と10%、両方の商品を販売する場合、対応したレジが必要になるんだけど、それに対応する為の費用の4分の3を国が補助してくれるんだ。
あ・・
Square と接続する端末には無料の「 Square POSレジアプリ」をダウンロードして使う。
シンプルに金額だけ入力して使うこともできるけど、商品を登録すれば本格的なレジとして使うこともできる。
だから、レジ補助金が適用される可能性もあるってことなんだ。
Squareカードリーダーはキャッシュレス消費者還元事業の補助金、接続するスマホ/タブレットはレジ補助金が使える・・てこと?
そう。今回の増税は、国の制度をうまく利用すればお店にとって大きなチャンスとも言えるんだ。
ただし、レジ補助金の適用条件は9月30日に導入が済んでること。他にも細かいルールがあるから適用外にならないよう、しっかり確認しつつ導入を進めよう。
ここで確認を↓
そっか。レジとしても使うならタブレットがいいかな。
iPadは普通に買うとお高いけど、レジ補助金が適用されるなら負担も少なくなるしね。 あ、でも既に他に使ってるレジがあって Square レジへの切り替えが大変・・て場合は?
その場合今まで通り、今あるレジで会計して、カードの決済の時だけSquareを使えばいいよ。
Square は”持ち運びできるレジ”でもあるから店舗外でのカード決済も可能。
デリバリーやイベントなど、使い方次第でビジネスの可能性がグンと拡がると思うよ。
Squareはこんなこともできる
さらにSquareってお店での決済以外にもいろんなサービスが使えるんだよ。
Squareのサービス
インターネット決済
売上分析
帳簿管理
スタッフ管理
オリジナルカード作成
基本的にSquare の儲けは決済手数料になってて、無料で利用できるサービスが多いんだ。
カード決済って、お店にとっては今までの現金払いにはなかった費用が追加されるわけだけど・・ その分Squareのサービスが使えるようになるってメリットがある。
うまく使えば売り上げUPや効率UP、経費削減にもつながるんじゃないかな?
おぉ・・
今何が売れてるのか?忙しい時間帯は?などお店の状況をリアルタイムで確認することもできるし、会計ソフトと連携すれば帳簿管理も楽になるよね。
あと、インターネット決済はネット通販が可能になるってことだし、お店の支払いに使えるオリジナルカード発行は販促、宣伝に役立ちそう。
なんか・・強いな Square ・・

Squareの導入~決済~売上入金まで
Square 導入イメージ
Squareアカウント取得
→ Square Reader を入手
→ Square アプリダウンロード
→ カードリーダーと端末を接続
→カード有効化(最短当日)
→決済
→決済売上金の振り込み(最短翌営業日)
Square導入
まずはSquareのサイト、又は Square POSレジアプリからSquare アカウントを取得。
メールアドレス、登録者情報、事業内容、店舗情報、入金先金融機関などの登録が必要だよ。
登録料、月額料金などなど、費用は一切かからないんだ。
ちなみにSquareの導入はお店を持ってなくても可能だからフリマやネットの決済で使いたいって人でも申し込めるよ。
キャッシュレス消費者還元事業申請
必要な情報
・店舗情報(住所、電話番号、事業内容、事業開始日など)
事業開始日は月/日/年の順で。
例)2019年4月1日→04/01/2019
・事業規模(資本金、年間売上、スタッフ人数など)
キャッシュレス消費者還元事業に申請するとお客さんへの5%還元+カードリーダーを無料でGETできる。
参加するならここで忘れず申請しておこう。
他の決済事業者で申請済って人も Square への申請は必要だよ。
あ、とにかく急いでって言ってたやつね。
そう。まだ申請してないならSquareに申請を依頼してね。もう加盟店IDを持ってるならSquareに伝えればOK。
ただ、加盟店IDの発行には時間がかかるんだよね、、他の決済事業者で申請してるけど IDの発行 がまだって人、他にも不明点がいろいろ・・って人はサポート に相談してみてね。
ヘルプセンターでは知りたい内容を検索できるよ。
ちなみに参加しない場合、 Square Reader はSquareショップで7,980円 で購入できるよ。
Square Reader が無料になるクーポンコードをコピーする
キャッシュレス消費者還元事業の申請が完了するとこんなメッセージが出てくるよ。
参加お申し込みを承りました。
キャッシュレス・消費者還元事業への参加申請手続きを開始します。正式に登録が完了しましたら、メールにてお知らせいたしますのでお待ち下さい。(正式に登録完了するには1〜2ヶ月要する場合があります。)引き続き以下のクーポンコードを利用して無料でSquare Readerを入手してください。
ここでクーポンコードが表示されるからコピーしておこう。
Squareショップで Square Reader を申し込み
Square Reader の他に充電しながら使える専用ドッグやレシートプリンターなんかもあるから必要に応じて購入してね。
あ!あとお客さん向けに表示するカード取扱店キット(無料)は忘れずにカートに入れよう。

購入画面では”クーポンコードを追加”でさっきコピーしたクーポンコードを忘れずに入力してね。
えっと、クーポンコード入力と カード取扱店キットを忘れずに・・っと・・
お! Square Reader 分の7,980円がマイナスになった!送料も無料なのね。
うん、 Square Reader とカード取扱店キット だけなら支払いは発生しないよ。注文内容は登録したメールアドレスに届くから確認してね。
お届けは2~5営業日以内。到着を待とう。
Squarからのアカウント認証メールを確認
このメールが届いたということは・・ VISA、Master、American Express の審査はクリアしたということ。
あとはカードリーダーが到着すればカード決済スタートだ!
最短当日で決済スタートってあったけど本当に申し込み当日に承認メール届いてた! 早いね~
アカウント承認= VISA、Master、American Express の審査クリアなんだね。
SIM太ままのもとに Square カードリーダーが届いた!
こちらの記事では Square カードリーダーの設定から決済まで詳しく順を追って解説してます↓↓
決済
Square決済手数料
通常3.25%(JCBのみ3.95%)
↓
2019年3月26日~ 9月30日まで無料(上限30万円)
2019年10月1~2020年6月30日まで2.16%
決済端末無料もありがたいけど、もしかしたら決済手数料無料の方が金額的に大きくなるかな?
まぁ、半年間も・・もっと早く知りたかった~
売上金入金
振込手数料Squareが負担で、どこの銀行口座でも無料
三井住友銀行、みずほ銀行は翌日入金
その他金融機関は毎週金曜日入金
これは決済事業者を選ぶ時の重要なポイント。 ○○銀行なら無料ってのはあるけど、どの銀行でも無料っていうのは 少ないね。
翌日入金が良いけど・・近くに三井住友もみずほも無いから、出金する度手数料かかっちゃうな・・
現金が必要な機会が多いなら、近くにある銀行使った方がいいかな?
でも、もし現金払いをカード払いに変更できるなら、三井住友かみずほでデビットカード(口座残高から支払いと同時引き落とし)作れば、出金する回数を減らせるよ。
帳簿管理の面でも、後払いのクレジットカードより即時払いのデビットの方が都合いいと思う。
ちなみに三井住友はVISA、みずほはJCBブランドのデビットカードが作れるよ。
これからあっちこっちキャッシュレス化が進めば現金必要な機会も減ってくるか・・
Squareのメリット
Squareの特徴・主なメリット
最短当日にカード決済可能
クレジットカードのタッチ決済が可能
デザインが全体にオシャレ
決済がスピーディー
電子マネー年内対応予定
POSレジが無料で使える
9/30まで決済手数料無料
入金手数料無料
翌日入金可能
まとめると・・費用負担が少ない=ローリスクですぐにカード決済が始められるってことね。
お、うまくまとめたね。
さらにこれから電子マネーに対応するとSquareは人気化すると思う。
あとはなんと言ってもカードのタッチ決済対応!
できるお店が少ない今なら、他店との差別化にもなるね。
カードのタッチ決済はお客さんにもメリット
お店側はもちろんだけどお客さんにとってもサイン、暗証番号入力無しで使えるのは大きなメリットだよね。
カードを直接渡さなくていい→不正利用防止にもなる。
サインは面倒だし暗証番号入力は覗かれるんじゃないかって気使っちゃう。
おサイフケータイ対応スマホならカード情報登録すれば タッチ決済できるけど、めんどくさがり屋さんやスマホ使ってない人もいるから・・もっと使えるお店増えて欲しいね。
結び
今や世界中で多くの人が利用し、影響力も大きいTwitterの創業者が作ったSquare。
わざわざつぶやくことも無いし・・そもそも他人のつぶやき見て何が楽しいのかしら・・
Twitter が登場した当初、こんな人も多かったように記憶していますが、今では情報発信、情報収集の場として多くの企業までもが利用するに至っています。
これまでFeliCaの電子マネー 決済が主流で、日本では NFC TypeA/B での決済は拡がらないのでは?と思われてきましたが・・
今後 クレジットカードのタッチ決済の利用が増え、利用のハードルが低い Square を導入する店舗が増えれば・・
日本でも Twitter 的な拡がりを見せるのか?今後に注目です。
